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  3. 認知症ケア専門士とは

認知症についての理解を深めケアの質を向上させる資格

認知症ケア専門士とは、介護に関する民間資格で、特に認知症という分野に絞ったスキルであることが特徴です。
高齢者の介護においては、身体機能障害という問題と同時に、認知症へのケアというのは非常に大きなウエイトを占めています。

認知症はその状態や人によって異なる症状を示しますし、適切な対応を取るのは簡単ではありません。
認知症への対応を誤ると、時に大きなトラブルへ発展してしまうこともありますので、しっかりとした知識と理解を持って介護をすることが重要となります。
そのために生まれたのが、この認知症ケア専門士という資格です。

認知症発生のメカニズムやどのような症状が現れるか、症状の進行をどのように見るかなどの知識を網羅する資格となります。
また、どのように認知症患者さんとのコミュニケーションを取るか、どのように適切なケアをするのかということを学ぶ機会ともなるでしょう。

認知症ケア専門士資格取得によって介護者としてのスキルを向上できる

認知症ケア専門士の資格を取るメリットはたくさんあります。
まず、資格取得の勉強を進めることによって、認知症そのものへの理解を得ることができるようになるでしょう。
具体的な症状や進行度合などの正確な知識を持つことによって、客観的に要介護者の状態を把握できるようになり、それに応じたケアが可能となります。

また、認知症患者さんとのコミュニケーションというのは、記憶が失われていたり理解力が落ちていたりすることが多いので、なかなか難しいものがあります。
しかし、この資格取得を目指すことによって、より質の高いコミュニケーションが取れるようにもなっていき、ケアがより楽になっていくのです。

認知症ケア専門士資格保有者の活躍の場所

認知症ケア専門士の資格を取るメリットは、スキルという面だけでなく就職や転職にもあります。
介護の現場では認知症を持つ要介護者のケアを効果的に行うことが求められていますが、それに対応できる人ばかりではありません。
そこで、この認知症ケア専門士の資格を持っていることを示せば、即戦力として働けるということがすぐに分かりますので、施設側としても採用に積極的になります。

認知症ケア専門士は主に高齢者福祉施設での勤務がメインとなり、より質の高いケアができます。
その他の介護関連の資格を持つことで、チームリーダーなどの責任を担うこともできるようになり、キャリアアップができるでしょう。

また、介護施設だけでなく、リハビリテーション病院などの医療機関でも活躍できますし、保健所などの公共機関で働くチャンスも得られることもあります。
活躍の機会を広げられるスキルだと言えるでしょう。