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  3. 資格取得後はどうする?

国家資格としてのキャリアパス

国家資格というものには、キャリアパスということが考えられています。
民間の資格の場合には、想定はされていますが、あまり明確なものではなく、社会状況も加味されたりはしません。
ここが大きな違いであるといえるでしょう。

現在の介護福祉士の場合、これまでの資格体系から大きく整備されることとなりました。
そのため、キャリアパスはシンプルになり、資格取得後のルートがわかりやすくなったところが大きなポイントです。

どんどん変化し価値が上がっている介護福祉士

新しくなった介護福祉士は、介護のスペシャリストという位置づけになりました。
この証明としても大きな価値を持つようになったのは、資格要件の変化です。

2009年の制度変更で、自動的に資格を取得することはできなくなりました。
養成所さえ卒業してしまえばよかったのですが、さらに国家試験を受けることになったのです。

かなり大きな変化を迎えていますので、下記のようなサイトを参考にしておくことが必要でしょう。
参考:http://www.careshikaku.com/kaigofukushishi_guide

もちろん、それまでの国家試験を受験するコースと同様に、実務経験も求められるようになり、非常に受験難易度のハードルが上がりました。
この背景には、ホームヘルパー1級との統合があり、これまで以上に介護福祉士の価値を引き上げることとなったのです。

スペシャリストとして指導も

資格を取得した後に想定されている業務範囲は、介護の現場だけではありません。
利用状況に応じた他職種との連携を図ることも考えられています。

さらには、介護福祉士を置くことにより、介護保険点数の原点がなくなります。
サービス提供責任者が介護福祉士であることが要件であり、これにより必要性は大きく変化したといってもいいでしょう。
そのため、資格を取得することで、資格手当が支給されるところもあるほどです。

下記のサイトを見ると、資格の効力やこれからの必要性の一端を知ることができます。
参考:http://careergarden.jp/kaigofukushishi/qualification/

資格取得後には、介護のスペシャリストとしてリーダー的地位も求められるようになるでしょう。
国家資格として、身体介護だけではなく、利用者が持つ疑問などにこたえることもできるようになるはずです。
助言も行うことができるようになり、単にサービスを提供するという範囲を超えるようになっていきます。

そこには、他の介護職員の指導ということも重要です。
国家資格としての知識と経験を生かすことができれば、指導をすることにも大きな意味が出てきます。
仲間同士の連携も図れるようになっていくため、介護福祉士にかかる責任は、とても大きなものへと変化するでしょう。

これからの介護の中心として

国家資格のキャリアパスとして、これから先には認定介護福祉士の設定が考えられています。
介護福祉士の領域から、さらにスペシャリスト化を進め、チームケアのカギを握る存在になれるような人材が想定されているのです。
現在よりも、さらに高い質を提供することができるようになり、複雑な職種との連携も視野に入っていきます。

このキャリアパスの中には、すべての介護職は認定介護福祉士を頂点とするピラミッドの中におさめるということが計画されているところも重要です。
そのため、今後は介護福祉士が中心となり、介護は進められていくことになりますので、キャリアを積むためにも必須の資格となっていくと考えられています。