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  3. 年をとると握力が弱くなる

グランドゴルフ

運動機能の低下と握力

介護という状態になりたいとは、誰もが思いもしません。
自分でできることは自分で行っていきたいと考えるものでしょう。

要介護になってしまうかもしれない可能性を計る指標は、いろいろと研究されてきています。
日常生活活動に制限が出てきてしまうと、介護してもらわなければいけない事態になるということから、握力で考えていく方法が出てきました。

こうした問題のどれもが指摘しているのは、運動機能の低下として握力をとらえているところでしょう。
しっかりものを握ることができなくなってしまったりすると、箸をうまく使うことができなくなることもあります。

そうなると、食事もしっかりとることができなくなり、栄養失調にもつながっていくのです。
これが結果として、介護につながっていく要因になることは、考えるだけでも理解することができるでしょう。

介護と握力の密接な関係

握力と老化ということは、密接な関係があることがわかってきています。
どちらが先に始まるかということも重要ですが、実際には相互の作用によって引き起こされるものなのです。
そのため、老化が進むと運動機能の一つとして握力に現れていきますし、筋力が衰え握力が下がってくるということは、全体的な老化につながっているといえます。

見た目にはわからない状況であっても、こうした上肢機能の低下が出てくれば、介護してもらわなければならないほど、日常生活活動に影響を与えることも考えられるのです。
こうした研究はかなり進められており、専用器具があればすぐにはかることができる握力は、重要な指標になってきているといえるでしょう。

実際に統計を取っている資料もありますが、握力が高い人ほど、要介護になる割合は低くなっています。
これをもって、注意喚起もすることができるようになってきています。
単に老化で握力が落ちると片付けるのは簡単なことですが、介護士として統計を理解し、支援や介護に生かしていくことが求められるのです。