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  3. 脱水症状に気を付けて!

注目されるようになった脱水症状

近年、熱中症ということが注目されるようになりました。
新しく出てきたものではなく、昔からあった症状ではありますが、平均気温の上昇と共に大きくクローズアップされるようになったのです。

熱中症にもつながっていく介護の状態での脱水状態は、命にもかかわる大きな問題になります。
今までは、見過ごされる可能性の高かったものではありますが、早期発見が重要となりますので、注意していかなければいけません。

日常的にも起きる可能性が、下記のサイトのように指摘されています。
参考:http://www.kakuredassui.jp/step4

特に夏場の場合には、熱中症と併せ大きな問題になるため、注意が必要です。

我慢が一番危険

脱水症状を発見するためには、初期症状に注意しておくことが大切です。
予防することによって、大半は防ぐことができますので、水分を積極的にとるなどして、日頃から常に心がけておきましょう。

基本的な介護にかかわる問題として、高齢者は脱水症状になりやすいということがあります。
脱水症状を引き起こさないようにするためには、単純に水分を摂取すればいいわけですが、一日1,500mlもの水分が必要なのです。
これは、最低限の量であり、汗を多くかいたりすれば、さらに多くの水分を取らなければなりません。

実際に、食事などによって、水分を摂取しなくても、1,000ml近くは補給することができます。
しかし、これ以外は飲料水で補給するしかないのです。
ところが、介護の状態になると、おむつをしたくなかったり、介助してくれるのを待ったりすることも出てくるため、水分を我慢してしまう人が出てきます。

さらに、室温を下げたりすることで、必要となる水分量も落とすことができますが、クーラーがもったいないと感じることで、つけない高齢者も多いのです。
そうなると、体温は上昇し、体の水分を失っていきやすくなり、脱水症状を引き起こしてしまいます。

昔は扇風機でも平気だったかもしれません。
時代は変わり、気温も変化してきている現在、体も老いてきているのですから、昔のように扇風機だけでは対応しきれないことを自覚しないといけないのです。

確認はわきに手を入れて

脱水症状の初期には、風邪に似ているといわれます。
何となく元気がなくなり、微熱が出るようになり、皮膚の乾燥を覚えるようになるのです。
唾液が出なくなり、のどの渇きを感じますが、この時点で水分補給ができれば、問題は大きく発展させないで済みます。

介護ということを考えた場合、意識レベルが低下して精神症状が現れるようになったら非常に危険です。
認知症の症状と誤解されることがありますが、脱水症状の場合には、このまま進行すると生命の危険性に直結してしまいます。

確認の方法としては、平熱を知っておくことが重要ですが、これもわからないことがあるでしょう。
そんな時には、わきに手を入れ触ってみたときに、湿度を感じることができないほど乾燥しているようであれば、かなり危険性が高いと考えるべきです。
本来、湿潤している部分で、乾燥しにくい部分ですので、確認としては一番適切な場所といえるでしょう。