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  3. お年寄りとのコミュニケーション

介護で最も重要なコミュニケーション

介護という問題は、現在ではかなり大きな話題となるようになりました。
誰でも歳は取るものであり、いつかはおいていくことになります。
そんな世の中で、介護士という仕事は、クローズアップされるようになってきたのです。

介護の基礎として、コミュニケーションを考えていかなければいけません。
技術は必要であることは間違いありませんが、人間と人間の関係なのであり、コミュニケーションをうまくとることができなければ、より良いサービスにはなっていかないのです。
知識もなくてはいけませんが、結果的にはコミュニケーションに勝るものはありません。

現場ということを考えても、技術や知識は大切であることはもちろんですが、実際の職務の8割はコミュニケーションとも言われているのです。

相互理解と自己開示

コミュニケーションは、非常に難しい部分も持っています。
お互いが開示できないようであれば、うまく関係を維持していくことができません。
不信感があるようでは、コミュニケーションが取れないのと同様に、相互理解を高めるためにも、自己開示をしていかなければいけません。

そのためには、自分から心を開く準備をしていかなければいけないでしょう。
かなり私的なことも効かれる可能性があります。
さらには、内面的な部分に立ち入られる可能性もあるでしょう。

ですが、心の面で障壁を感じたりすれば、相互理解を進めることはできるでしょうか。
まずは、自分から自己開示していくことが大切で、その中で理解していってもらうようにしなければいけないのです。

無駄ではない無駄話

相互理解のために、自己開示は必要なことですが、常に踏みこんで話す必要があるかといえば、これもまた違います。
雑談の効果と呼ぶこともありますが、たわいもない話から本題に入ることで、心の壁を乗り越えることができたりすることがあるでしょう。

たとえば、季節のことでも、自分の近況でも構いません。
雑談から入っていくことができれば、本題に入ったとしても、スムーズにコミュニケーションを取り続けていくことができます。

介護ということを効率ということでとらえてしまうと、こうした雑談は無駄なものであると切り捨ててしまうことになるでしょう。
しかし、介護は人間関係の中でしか成り立ちません。
コミュニケーションを取っていくということも、人間関係を良好に保つために必要です。

もちろん、雑談ばかりしていたのでは、無駄話になってしまうことでしょう。
ですが、会話を無機的に考えていくのではなく、有機的につなげていくことを考えていくことができれば、無駄話とはならないものなのです。

こうして、だんだんと距離を縮めていくこともできるようになりますし、気持ちを理解してあげることもできるようになるでしょう。
テクニックとしてはいろいろなものがありますが、コミュニケーションの基本は、どこまで言っても相互理解にあるということを忘れてはいけないのです。