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  3. 福祉住環境コーディネーターとは

住みやすい住宅改修をサポートする福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーターとは、高齢者など、身体機能に障害を持つ人が快適かつ安全に生活できるように、住宅を改修するサポートをするという仕事です。

足腰が悪いなど、身体機能に問題があると、普通の住宅では不便がありますし、転倒事故などの危険もあります。
そこで、バリアフリー化をすることになりますが、そのためのプランを作成して適正な改修ができるようにすると共に、助成金が受けられるように手続きをするというのが、福祉住環境コーディネーターの具体的な仕事です。

自治体によっても若干の違いがありますが、介護が必要な人が住んでいる住宅を改修するにあたっては、20万円を限度とする給付金が出ます。
そのため、この給付金を受け取れるようにするための書類を作成し、役所に提出しなければなりません。
その代行作業をするのが福祉住環境コーディネーターなのです。

スタートしたばかりの福祉住環境コーディネーター資格

福祉住環境コーディネーターという資格は、東京商工会議所が実施している民間資格です。
この資格は始まったばかりですので、それほど多くの資格保有者がいるわけではありませんし、企業における認知度もそれほど高いとは言えません。

そのため、まだまだ福祉住環境コーディネーターを優先的に採用しよう、もしくは専属で福祉住環境コーディネーターを常駐させようとする企業は少ない状況です。
しかし、これから介護者向けの住宅改修は多くなっていきますし、申請手続きなどをスムーズに進めるためには、福祉住環境コーディネーターの働きが重要なものとなってきます。
また、企業にとっても、福祉住環境コーディネーターが申請書類を作成することによって、自治体から報酬が出ますので、経済的なメリットもあるでしょう。

こうしたことから、福祉住環境コーディネーター資格保有者を採用しようとする流れがこれから強くなっていく可能性があります。
まだまだ新しい資格ですが、より活躍の場を広げるためにチャレンジしてみるのも良いでしょう。

福祉住環境コーディネーターが働く職場とは?

福祉住環境コーディネーターは、福祉関連の業務ですが、業界としては建設業界で用いられることが多い資格です。
そのため、工務店などの建設関連企業における資格保有者が多い傾向にあります。
もちろん、介護施設などに勤めている資格保有者もいますが、この資格を活かして申請書作成をするなどの機会があまり多くなく、コンサルティングなどで終わってしまうことが多くなっています。

こうしたことから、建設というジャンルと福祉の分野を組み合わせたスキルということになり、どちらかというと建設業界に重きが置かれているのです。
建設関連のスキルを持っている人に向いていて、さらにスキルを広げるために福祉住環境コーディネーターを取るというのもありでしょう。