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  3. 管理栄養士とは

栄養バランスがしっかりと取れているかを管理するプロフェッショナル

管理栄養士とは、名称からも分かるように、食事のコントロールをして病人や要介護者などが十分な栄養を摂れるようにするという仕事をします。
国家資格の一つで、病院などの医療機関や福祉施設などでは常駐が求められている、とても高いニーズの高い資格です。

病人や要介護者は、食事をしっかりと摂れないこともありますし、食事が制限されていることもあります。
みんながきちんとおいしく食事を摂れるようにしつつも、健康に寄与できるような献立にする必要があるのです。
そのため、毎日細かく食事の内容をチェックし、メニューを考えることによって、要介護者が食事を通して健康を取り戻せるように助けるという役割を担っています。

管理栄養士の介護現場での活躍

ほとんどの介護施設では毎日食事を提供していますので、管理栄養士の果たす役割は非常に大きいと言えるでしょう。
朝出勤したら朝食の状況を確認して、みんながしっかりと食べているかを見ます。
その後、昼食に向けての準備をすることになりますが、実際に調理場に入って調理をするケースも多くあります。

また、次の日の食材を確認したり下ごしらえをしたりしながら、夕食の準備も始めていきます。
すべての食事が終わったら、その日の食事の様子をチェックして、誰が食べ残しが多いのかなどを確認して体調を見ながら変化がないかを見ていくことになるでしょう。

こうした日常的な作業をしながら、カロリーやそれぞれの栄養バランスを考慮しつつ、毎日のメニューを決めていくのです。
そして、日ごとに必要な食材のリストを作り、購買を行う部門に発注を依頼するというのも業務の一つです。
要介護者の中には糖尿病患者、アレルギーを持っている人、咀嚼機能が落ちているため固形食が食べられない人などがいますので、それぞれの状態に合わせてメニューや調理方法を考えるというのも大事な仕事です。

このように、実際に調理をするということもありますし、メニューを作り食事の様子をチェックするなどの管理業務だけのこともあります。
施設によってどこまで管理栄養士がするかは異なりますので、事前に確認することが大事です。

管理栄養士になるためには

管理栄養士の資格の取り方としては主に二つあります。
一つは養成機関に通って試験を受け栄養士の資格を取った後に、実務経験を指定年数以上積み受験するというものです。
もう一つは、管理栄養士養成機関に入り4年間の研修を受けた後に試験を受けるという方法です。

どちらも可能ですが、全体としての年数の長さや合格率の高さを見ると、管理栄養士養成機関に入った方が効率が良いとされています。