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  3. 精神保健福祉士とは

精神障害を持つ人たちをサポートする精神保健福祉士

精神保健福祉士は、国家資格を持ち、精神障害を持つ人たちとサポートするという仕事をします。
精神障害を抱える人たちが適切な医療行為を受けると共に、必要な行政支援を受けられるように相談業務を行います。
その上で、必要と思える支援を受けるための書類を作り手続きをすることによって、十分な医療を受けて生活を快適に送れるようにしていくのです。

また、そのご家族の相談に乗り、精神的な負担を和らげると共に、具体的なサポートを受けられるように必要な情報を提供します。
医療機関や行政機関との連絡を取り、必要な手続きをどのようにするかを教えると共に、必要に応じて代行することもあるでしょう。
社会福祉という観点から、総合的な支援を行い、精神障害を持つ人が社会の中でしっかりとした生活を送れるように助けるという大きな目的を持って、こうしたことを行うのです。

精神保健福祉士の具体的な仕事内容

精神保健福祉士の働く場所としては、精神科がある病院やクリニックを始めとして、行政機関、生活支援センター、たとえばグループホームや介護施設などです。
また、割合としては少ないですが、拘置所などの司法施設での仕事をする人もいます。
さらには、ハローワークなどの就業支援施設で働くケースもあり、広い範囲での仕事の選択肢があるのが特徴です。

それぞれの職場で業務内容は異なりますが、基本的には精神障害を持つ人との面談を行い、何が必要かについての相談を受けるというのがメインです。
また、そのご家族とも話し合い、どんな行政支援が受けられるかの情報を提供し、手続きの方法を説明するということもあります。
そのための書類を取り寄せたり、申請書類の作成を手伝ったりすることもあるでしょう。

精神保健福祉士の資格を取るためには?

精神保健福祉士は国家資格ですので、試験をパスしないと資格を取ることはできません。
また、国家試験を受けるためにも一定の条件がありますので、その条件を満たすことが第一段階となります。

受験資格としてはまず必要学歴を満たす必要があり、福祉系の指定された科目を持つ大学を修了しているというものがあります。
一般大学や短大卒の場合は、さらに養成機関での一年以上の研修が必要です。
こうした学歴条件が主ですが、相談業務の実務経験を一定年数終えて、一年以上の養成機関での研修を修了することでも受験資格を得られます。

他にもたくさんの受験資格を満たす方法がありますので、詳細をチェックしてみましょう。
受験資格を満たしたら、試験を受けて合格すれば、晴れて精神保健福祉士として働くことができます。
合格率は例年60パーセント程度となっていますので、しっかりと対策を取れば受かる確率は高いと言えるでしょう。